相談内容
- 従業員Aが部下の女性Bに対してしつこい誘いや性的な冗談をしているとの報告があります。
- Bさんはセクハラだと感じており、会社としてどう対応するべきかの相談があります。
対応のポイント
- まずは事実確認をしっかり行う必要があります。セクハラの申告はデリケートな問題なので、注意深く聴取しましょう。
- セクハラが真実であれば、人事配置の見直しや懲戒処分など、厳しい処分を検討するべきです。
- 会社としてのセクハラ防止対策が不十分な場合、賠償責任が問われることもあるので注意が必要です。
- わからないことがあれば、労働専門の弁護士に早めに相談することも重要です。
セクハラの相談が多い業種
製造業、卸売・小売業、不動産・物品賃貸業、教育・学習支援、医療・介護福祉業、サービス業など。
会社がセクハラへ対応する重要性
- セクハラは女性だけでなく男性にも被害を与えることがあります。
- 会社はセクハラのない職場を作り、全員が安心して働ける環境を整備すべきです。
セクハラになる具体的な行為
- 職場内外での性的発言や行動
- 性別に基づいた差別やいじめ
セクハラが起きた場合の会社の責任
- 加害者には不法行為責任があります。
- 会社も使用者責任や安全配慮義務違反による責任を負う可能性があります。
セクハラが違法な不法行為に当たるかの判断要素
裁判例に基づき、行為の態様、行為者の地位や年齢、被害者の状況などを総合的に判断します。
以上の内容から、会社はセクハラ防止対策の強化と、適切な対応が求められることがわかります。セクハラに対する認識を深め、従業員全員が安心して働ける職場作りに努めましょう。
セクハラ対策の体制作りについて
会社がセクハラを防ぐためにどうすればよいのか、ここではその対応策について詳しく説明します。
セクハラの防止方針をはっきりさせ、皆に知らせる
- セクハラの内容を理解して、それが許されないという事実を強調
- すべての従業員にこの方針を知らせる
- セクハラを行った人への対応もしっかりと規則に記載
相談窓口を設け、ちゃんと対応できるようにする
- 相談窓口を作る
- 担当者がどんな状況でも適切に対応できるように訓練
- セクハラの被害者の話をきちんと聞く技術も必要
セクハラが起きた後の迅速な調査と対策
- 事実関係を速やかに確認
- セクハラが確認できた場合、被害者と加害者への適切な対処
- 再発防止のための取り組みを実施
プライバシーの保護と不利益な取り扱いの禁止
- セクハラに関連する情報はプライバシーを守る
- セクハラの相談や協力による不利益な扱いは禁止
セクハラを行った社員への対応方法
懲戒処分の検討
- セクハラの事実が認められれば、戒告から懲戒解雇まで検討
- セクハラの具体的な様子や回数、被害者の受けた被害などを考慮
解雇処分の検討
- 一言にセクハラと言っても、処分は慎重に決める必要がある
- 強制わいせつ等の犯罪行為や悪質な行為には解雇も考える
弁護士への相談の推奨
事前予防のための弁護士の利用
- セクハラ防止の体制作りは重要
- 法的な労働管理の専門家に相談するのが最善
セクハラ発生時の弁護士のサポート
- セクハラが起きた後の緊急対応も必要
- すぐに専門の弁護士に相談することを推奨
企業は労使トラブルを防ぐために、継続的なサポートが不可欠です。顧問契約の締結もお勧めします。当法務事務所では、万全のサポートを致しますので、お気軽にご相談ください。解決事例も参考にしてみてください。
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